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FRP船体の癌と言われるオズモシス(ブリスター)

FRP船体の癌と言われるオズモシス(ブリスター)

2015年9月12日 [未分類]

船体によく使用されるFRPは、強度、耐候性、耐食性、耐久性に優れている上に比較的軽量です。おまけに補修可能ときていますから、確かにボート製造の材質としては非常に適しています。

かなり古いボートでも、船体で腐食が進むのは木材と金属で、FRP部分は汚れや傷はあってもしっかりしているものが多いです。

しかし、このFRPも万能かと言えばそうでもありません。FRPにも『FRPの癌』といわれるオズモシスと呼ばれる腐食があります。

特に古いボートで発生することが多いようですが、すべてのボートに発生する経年劣化とは異なるようです。

製造時に湿度が高かったり、材料の品質や保存状態などの理由によって、一部のボートで発生してしまうようです。

オズモシスは、アメリカではブリスター(水ぶくれ)とも呼ばれており、その名の通りFRP艇(船底)表面にできる水泡です。

初期段階では数ミリの小さな水泡です。ひとつではなく、同時に複数個発生することが多いようです。放っておくと時間と共に徐々に大きくなっていきます。

水泡をつぶしてみて酸っぱいにおいがすればオズモシスの可能性が高いです。

進行には時間がかかりますが、速やかに修理するに越したことはありません。

腐食部分を広く削り取って、十分に乾燥させてからエポキシ樹脂で修理するそうです。エポキシは完全防水なので水分を寄せ付ける隙がありません。

複数個所または範囲が大きくなれば修理代も高くなるでしょう。

中古艇を購入する際は、船底のオズモシスにご注意ください。

 

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